久々のブログ更新です。
さて本日は作業工程で一番重要かつ難しいと思われる製版を紹介します(^^)
まずはデザイン出力。
インクジェットプリンタで専用のOHPフィルム用紙(インクジェットプリンタ対応しているもの)にプリントしたいデザインを印刷。
このとき注意しないといけないのは黒1色で印刷すること。実際に黒のシャツに白でプリントしたい場合でもこのときは黒1色で印刷すること。
出力したデザインがこちら。
ちなみにこのデザインも実際には白のインクでプリントします。
次に先ほどOHPフィルム用紙に印刷したデザインをプリントしたい位置にセットします。
セットしたら乳剤を塗った版をセットします。ちなみに黄色に見えるところが乳剤を塗っているところですが光に当たると固まる性質を持った特殊な液ですのでなるべく暗いところで版をセットしてください。
それとこの際にデザインを印刷したOHPフィルム用紙にスプレーのりなどで粘着力を付けてください。
こんな感じで張り付けばOK。
なぜ露光しないといけないかというと黄色い部分(乳剤を塗っている部分)は乾燥しているだけで水分を含むと剥がれたり穴が開いたりするため現時点では版としての機能を果たしません。
ですのであえて光を当て感光させることにより乳剤を固めてしまうのです。このときプリントしたいデザインをOHPフィルム用紙に黒で印刷した箇所だけ光が当たらない(黒は光を吸収する性質があるため)のでその部分だけ固まらず水で洗い流せばその部分だけが抜けてインクが刷り込めるようになります。
露光後がこれ。
これでシルクスクリーン印刷の【版】の完成です。
あとは版をセットする。この時隙間があればインクがはみ出たりしてシャツに付いてしまいますのでマスキングテープなどで塞ぎます。
折角なんでプリントまでしましょう(^^)
ということでいざプリント。
あとは乾燥機に入れるだけ。
この時、乾燥機の温度はインクの表面温度が約160℃~180℃になるように設定。乾燥機とシャツとの距離により温度が異なりますので必ず使用前に設定してください。温度が高すぎるとシャツが焦げてしまいます。とくに白のシャツは注意しましょう。
オリジナルTシャツの完成です。ちなみに真ん中が焦げたように見えますが実際には焦げてはいません。笑
光の加減でこのように見えるだけなのでご勘弁を。。。
写真撮影の練習しときますm(__)m
さて皆さん、長々とご説明しましたがここまでご清聴いただきありがとうございました。
最初は製版の工程まで説明しようかなって思ってたんですが勢い余ってプリントまでしちゃいました。笑
これを読んでなんとなくでいいのでシルクスクリーン印刷のことがわかってくれたらうれしいです(^^)
ちなみに今回は1色プリントの場合のご説明をしましたが2色・3色と使用する色が増えればこの工程も1つずつ増えていくことになります。
多色刷りの説明はまた後日しますね(^^)
製作しているところを実際に見たという方はぜひお店に遊びに来て下さい(^^)
以上、僕のお仕事でした。笑
オリジナルTシャツプリント専門店 JTプリント 保木本